ホームセンターの新たな可能性を追求。

変革の時を迎え、 今こそ必要なのはチャレンジマインドです

シナジーを生かし、業界のリーディングカンパニーを目指す。

アークランドサカモトは、「暮らしいきいき生活企業」を基本コンセプトに多様な事業を手がけています。なかでもホームセンターを主軸とした小売業では、人々の生活や仕事を支えるパートナーとして、良質な商品とサービスを提供することに努めてきました。また地域に密着した営業展開も、長きにわたり大切にしてきた基本姿勢の一つです。

 

私たちを取り巻く環境は、刻々と変化しています。およそ4兆円といわれるホームセンター業界の市場規模は久しく変わりませんが、そのような状況下で店舗数だけが増加し、1店舗当たりの売上は低迷。トップ企業とその他の企業の差は広がり、生き残りをかけた競争はますます激化しています。 

一方で、コロナ禍に伴い社会構造も消費傾向も大きく変わるなか、他業態より売上を伸ばすことができたのがホームセンターでした。いわゆる巣ごもり需要の拡大により、その豊富な品ぞろえと多様な魅力に改めて注目が集まり、新たな顧客を得られたことなどが要因です。当社も含め、どのホームセンターも好調な業績を築いているようですが、残念ながら今の段階では現況が好転するには至らず、業界再編の動きはスピードを増しています。

 

どのような状況においても、お客様の望むことに応え、より楽しく自由なライフスタイルを築くためのアイデアを提供したい。そして理想のビジョンをもとに、選ばれるホームセンターとなって確かな存在感を示したい。その思いを形にするため、私たちは大きな決断をしました。それが、長年取引関係にあった「ビバホーム」をグループの一員として迎え入れる事でした。

 

この再編により、当社は売上3000億円超の業界5位へと浮上し、その勢力図にも変化をもたらす結果となりました。安定した業績を保ち細く長く生き延びる未来から、よりダイナミックに理想を描き、そこに向かって邁進する未来へ。大胆なチャレンジも可能となる基盤を手に入れたことで、アークランドサカモトはもっともっと面白くなる。その確信に今、満ちています。

 

この合併によるシナジーは計り知れません。まず出店地域が重複していないため、無駄のないエリア拡大と物流の効率化が可能に。合併後は27都道府県、138店舗、1店舗当たり平均売上20億円を誇る業界トップクラスの企業となります。またお客様のニーズを生かしたプライベートブランド商品も、両社を合わせることにより、品ぞろえの独自性とバリエーションが広がります。多くのナショナルブランド商品も、両社がともに仕入れを行うことでスケールメリットを活かす事ができるようになります。

 

そしてもう一つ、忘れてはならないメリットといえば人材の交流が生まれることです。これまでと異なる価値観や、思いもよらなかったアイデアに触れ、従業員一人ひとりが進化する。それが底力となって会社の成長を後押ししてくれることに、大きな期待を寄せています。

生きた経営を支える、誇るべき「現場力」。

その大きな変革と時をほぼ同じくして、私は社長に就任しました。アークランドサカモトが新しい時代を築いていくターニングポイントを迎え、経営者もフレッシュな考え方を持つ人間が務めるべきではないか、という周囲の意向からです。

 

改めて決意するのは、新店舗やイベントの構想など、今ある思いを積極的に口にし、それをエネルギッシュに有言実行していくこと。そして「一緒に働いているかぎり家族である」との考えのもと、従業員一人ひとりを大切にすることです。たとえば、その家族が苦しんでいたら親が助けるのは当然でしょう。何があっても最後まで子どもの面倒を見るのが親の役目です。だからこそ必要であれば時には厳しく接し、時には苦言も呈します。そのような関係性を従業員、スタッフ、家族と築いておくことが、お互いの可能性を磨き高め合うことにつながると信じています。

 

一企業のリーダーとしてはまだまだ若輩者ですが、私には一つだけ誇れるものがあります。それは2003年の入社以来、さまざまな店舗で積み上げてきた「現場力」です。最初に配属されたのは富山店でした。その後、関西1号店の姫路店では準備室メンバーとして、また2号店では店次長として立ち上げに携わり、その後店長として仙台泉店へ。新潟に戻ってきてからは、長岡店勤務を経て、商品部のバイヤー、課長、ブロック長、部長をそれぞれ経験しました。

 

なかでも手応えのある結果を得られたのが、ペット部門の改革に取り組んだときです。「この分野はまだ進化の余地がある」と判断した私は、責任者として商品の開発から仕入れ、店舗レイアウト、接客、従業員のケアまで広く担い、一から売場を構築して売上アップを実現しました。その成功を受け、さいたま市と横浜市にペット専門店「NICO PET」を展開しましたが、当初はなかなか思うような結果につながりませんでした。そこで、京都八幡店のペット売場を移転増床するタイミングで、2店舗での失敗を修正して売場に反映。そこで初めて結果が伴い、さらに埼玉県久喜市に新規オープンしたムサシにテナントとして加わったことが奏功し、これを機に全4店舗が黒字へと転換しました。この成功体験は、常に売場と連動する「生きた経営」につながる糧だと自負しています。

スケールメリットと、きめ細かなサービスの両立がカギに。

アークランドサカモトの強みは、どこよりも広く深い品ぞろえを形にした「一店舗巨大主義」です。またチェーンストア化していないため、オープン初日をゼロスタートとしてお客様の声を聞きながら進化していく点もそうでしょう。たとえば、多くの注目を集める優れた売場づくりに成功したら、それを全店に水平展開します。商品の見せ方からレイアウト、価格、接客方法など、自分のアイデア次第で売上が倍にも数十倍にもなる。それは私自身が現場で実感した、この仕事の面白みのひとつです。キーワードは、現状をより良くする「チャレンジマインド」。従業員にはその大切さを伝え、楽しみながら挑戦できるような環境を常に整えたいと考えています。

 

一方、ビバホームをグループの一員に迎え、将来ビジョンもスケールを増しました。目標売上は5000億円。それを達成したとき、堂々業界トップに立つことができます。このようなスケールメリットと、先に述べたようなきめ細かな店舗づくりにこだわる姿勢を両立させてこそ、アークランドサカモトの持ち味はより強固なものになるでしょう。私たちの挑戦は始まったばかり。さらなる成長に向けて一歩を踏み出し、名実ともに業界のリーディングカンパニーとなることを目指します。

アークランドサカモト株式会社

  社長 坂本晴彦